厚生省・法務省は、葬送の自由を求める声が高まってきたことを受け、
1995年、散骨は葬送の一例であることを認め『節度を持って行うこと』を原則とした見解を発表しました。
荏原町金子葬儀社では、散骨をご希望の方には提携の散骨専門業者を御紹介しております。
散骨等の葬送をご希望で、お墓へのご納骨をお考えでないご遺族の皆様には、
故人のお名前が刻まれた位牌に少量のご遺骨を納められる墓骨位牌をおつくりになるのはいかがでしょうか。
お墓を持たない方のための故人が生前した証(碑)として、ご家庭内で長期保管することができます。
また、お手元に少量のお骨を持ち帰る方も少なくなく、そのような場合のお骨の保管場所としても
ご位牌と一緒にできるこの墓骨牌は理想的な機能をはたしています。
『慕骨牌』
『墓骨牌』(ぼこつはい)は、お位牌の中に故人のご遺骨を納めることができるので、常に故人を身近に感じることができます。※大きさの種類は1点のみとなりますのでご了承下さい。
43,000円(税込)
一般的にお位牌を作るというのは、納骨を境に、本位牌(葬儀の時に使用した白木の位牌ではなく)に御霊入れをし、
そのお位牌を仏壇に納めて大切に供養していくためです。
仏壇に納める、お経をあげる、などの行為は仏式の宗教観に基づいた行為ですので、
仏式による供養が多数を占める日本では、このような流れはどこのご家庭でも一般的に行われてきたことでしょう。
こうした流れのなかで、今まで遺骨に対して感じていた故人への想いが、
納骨を期に位牌へ転化してゆくことを我々は意識をせずにおこなってきました。
また、一般的にご遺骨は、お墓に埋葬をして遺族の目の前からなくなるものであり、手元にお骨を残す、
もしくは家の中に永続してお骨を保管するという風習は、これまでありませんでした。
しかし、そのような一般的な流れのなかで以前から私共は、ご収骨の時にご家族の方が小さな遺骨を一つとり、
大事に家に持ち帰る姿を目にする事がありました。そうして持ち帰った小さなご遺骨は、
様々な保管状況で今もご家族に大切にされていることでしょう。位牌についての役割と意味を考えてみると、
仏式ではご位牌に御霊をいれて故人の魂がご位牌に宿っていると考えることができますが、
それではお位牌は、仏式(お釈迦様の教えをよりどころとする宗教)信仰者のためだけのものなのでしょうか。
昨今のお墓についての概念や仏式に対する信仰心、また他の宗教観など日本人の価値観は多様化してきております。
実際に、店頭にてお位牌や仏具を販売していると、ご依頼の数は少ないですが、
無宗教の方や菩提寺をお持ちでない方が俗名(戒名ではなく通常のお名前)をお入れしたご位牌を作成してほしい、
とのご相談やご注文をお受けする時があります。
人は皆、大切な人を思い描く象徴が「形」として目の前にあると、精神的な部分での安心感を得られるようで、
特定の信仰を持たない方でも何かに想いをはせたり、敬ったりする行為を大切にしたいという思いは強いようです。